2018 年 66 巻 3 号 p. 148-149
化学反応の際には,それに関わる熱と物質を上手に与えると効果が上がる。身近に観察できる化学反応の例としてロウソクの燃焼を考え,そこでは熱と物質を上手に運ぶこと,すなわち,輸送現象が化学反応を支えていることを述べる。次に,最先端ものづくりの事例として,半導体シリコンウエハの表面に形成された極めて薄い二酸化ケイ素膜を化学反応を用いて均一に削る方法を紹介し,輸送現象を工夫することにより表面反応が均一に進む様子を紹介する。これらを通して,様々な課題を解決するためには,熱と物質を上手く運んで化学反応を支えることが要点になることを述べる。