2021 年 69 巻 2 号 p. 66-69
国内で年間4,000万トン製造されるポルトランドセメントは,石灰岩を主原料として,ケイ石や粘土を混ぜて焼成し粉砕したもので,水との水和反応により発熱反応とともに硬化し強度発現する建設系結合材料である。一方,コンクリートは,セメントと水に加え,骨材や混和材,化学混和剤を混ぜ合わせた最も使用量の多い建設材料である。最近では,循環型社会,環境負荷低減社会といった社会要求の下,セメント原料にもコンクリート材料にもフライアッシュやスラグといった産業副産物が使用されるとともに,高層建築をはじめとする多様な建造物のニーズに合わせた高度な製造施工方法の確立など,セメントとコンクリートの技術は進化を続けている。