2022 年 70 巻 12 号 p. 604-607
超臨界流体は,固体,液体,気体という物質の三態に加えた4つめの状態である。すなわち,気体と液体が共存する状態(飽和状態)が存在する温度,圧力条件には限界点(これを臨界点と呼ぶ)があり,それを超えると気体と液体を区別する明確な境界面が存在しなくなり,その状態を超臨界状態と称する。二酸化炭素や水といった地球上のありふれた物質の性質を大きく制御できる技術として,天然物に含まれる高機能成分の分離や炭素循環社会に向けた資源変換溶媒としてなど,グリーン技術として注目されている。