化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
ヘッドライン AIが開く新たな化学領域
表現と介入:機械学習は化学研究の「経験と勘」を合理化できるか?
瀧川 一学
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2022 年 70 巻 3 号 p. 122-125

詳細
抄録

近年,機械学習をはじめとするAI技術を化学研究で活用する事例が色々報告されるようになった。化学の対象や化学産業に求められる要件が複雑化すればするほど,新しい発見や理解もますます難しいものになる。こうした状況に対する新しい切り口として,AI技術やデータ科学には期待や関心と懐疑が入り混じった状況である。有機化学,触媒化学,量子化学,分子生物学,生化学,創薬化学など色々な研究にも長年関わってきた機械学習の研究者から見たデータ中心的な化学研究の面白さ・難しさ・これからについて解説する。

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top