化学と教育
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ヘッドライン 市民として必要な基礎・基本の化学XVIII 児童・生徒・学生の主体的な学びのための工夫
“イオン”の概念を子どもの力で発見できるのか
佐々木 康順
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2024 年 72 巻 4 号 p. 138-139

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抄録

「電流が流れるとは,どういうことなのだろうか」。

電流の流れない精製水に特定の物質を溶かすと電流が流れる。仮説を立てて実験を行い,結果を子ども同士で共有する過程を繰り返すことで,クラス全体で仮説を検証していく。イオンという新しい概念を獲得することで,水溶液中の化学変化を微視的に捉え直し,電流が流れる現象をイメージ化できるよう実践を行っている。

これまでは,塩化銅(II)水溶液の電気分解を題材に教師の口からイオンの存在を説明していた。しかし,現象を解明しようとする中で行き詰まりを感じ,子どもたちが実験結果を考察した結果,水溶液中で電流が流れる現象を理解するための“イオン”という新しい概念を子どもたちの力で発見できるのであれば,価値のある学びにつながる。これらの取り組みについて紹介する。

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