2025 年 73 巻 1 号 p. 24-27
アゾベンゼンは,安定して繰り返し光異性反応を起こす物質であり,物質の特性をスイッチングするトリガーとして有力である。このアゾベンゼン誘導体を接着剤の基本成分とすることで,可逆的な接着が実現できる。基本的には,液体と固体の光相転移を用いる。分子性の材料を用いてそのような特性をもつ分子の要件を明らかにした。また,接着強度を改善するための試みとして,高分子量化を行った。加えて樹脂としての柔軟性や靭性を改善するために,ブロック共重合体構造とした。高分子の一次構造を制御することで,接着強度を落とさずに,これらの特性の改善が可能であった。