日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
ISSN-L : 0287-4857
麻黄連〓赤小豆湯加減方が有効であった皮膚疾患の3例
柴原 直利川俣 博嗣田原 英一関矢 信康酒井 伸也後藤 博三喜多 敏明寺澤 捷年
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 53 巻 6 号 p. 663-668

詳細
抄録
皮膚癌痒感を目標に麻黄連〓赤小豆湯加減方を投与し, 改善の得られた皮膚疾患の三症例を経験したので報告する。症例1は45歳の男性。小児期発症のアトピー性皮膚炎で, 症状が持続するために当科を受診。当初は麻黄連〓赤小豆湯合自虎加桂枝湯を投与したが変化なく, 麻黄連〓赤小豆湯合越婢加朮湯に変更したところ改善が得られた。症例2は25歳の男子学生。19歳時に発症したアトピー性皮膚炎で, 外用薬により寛解・増悪を繰り返していた。種々の漢方方剤が無効で, その後, 麻黄連〓赤小豆湯合越婢加朮湯に変更したところ改善が得られた。症例3は65歳の男性。57歳時に発症した尋常性乾癬で, 麻黄連〓赤小豆湯合白虎加人参湯の投与により改善が得られた。今回の3症例は強い皮膚〓痒感を目標に麻黄連〓赤小豆湯加減方を投与して著効が得られたものであり, 本方は皮膚〓痒感を伴う皮膚疾患への幅広い応用が可能である。
著者関連情報
© 社団法人 日本東洋医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top