熊本県理学療法アドバンス
Online ISSN : 2759-3096
当院における椎間板内酵素注入療法の効果と運動療法の展望
田中 貴代香澤村 拓朗
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2024 年 1 巻 p. 23-

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抄録

 腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法は,早期のADL改善とQOL向上が見込め,その身体的侵襲の少なさもあり,手術療法と保存療法の中間的な治療法として期待されている.今回,腰椎椎間板内酵素注入療法後の患者を運動療法介入群と非介入群に分け,術前の腰痛,下肢痛のNRS値と,術後各期間のNRS値の変化量を比較検討し,運動療法の有無がNRS値に影響を及ぼすかを検証した.研究の結果,術前と術後の各期間の比較において腰痛,下肢痛のNRS値の変化量に有意差はみられなかった.術後2ヶ月以降のNRS値の推移において,介入群では減少し非介入群では増加する傾向にあった.この時期になると術前と同程度の活動量に戻っていく症例が多いが,介入群では適切な運動療法ができていたため,NRS値の減少がみられたと考える.今後は,術後の効果時期と運動量の拡大時期を考慮して,NRS値の追跡,適切な介入を進めていき,改めてクリニカルパスの検討も行っていきたい.

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© 熊本県理学療法士協会
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