感染症学雑誌
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Soft-agar法を応用したAcinetobacter calcoaceticus subspecies anitratus の血清型別について
高橋 昌巳寺久保 繁美川角 浩吉富 文昭
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1988 年 62 巻 11 号 p. 967-972

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抄録

臨床材料から分離したAcinetobacter calcoaceticus subspecis anitratusより型の異なる5種類の因子血清を作製し, その因子血清を用いて臨床材料より分離したAc.anitratus305株についてsoft-agar法を試みた結果, 281株 (92.1%) が型別された.そのうち, 単一の因子血清と反応した株が63/281株 (22.4%) 認められた.残りの77.6%が複数の因子血清と反応し, Ac-80型・Ac-132型・Ac-147型の3種類の血清と反応する株が48.1%を占め, 次いで, 全因子血清, Ac-80型・Ac-132型, Ac-80型・Ac-132型・Ac-147型・Ac-156型の順に少なくなる傾向を示した.
材料別では胆汁, 血液を除いた各由来株にAc-80型, Ac-132型が60%以上含まれていたのに対し, 血液, 胆汁由来株には未知の血清型が含まれている傾向を示した.

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