感染症学雑誌
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高感度逆転写酵素活性測定法のヒト免疫不全ウイルス (HIV) 2型への応用
矢木 崇善
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1990 年 64 巻 7 号 p. 847-853

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抄録

高感度逆転写酵素活性測定法をヒト免疫不全ウイルス2型 (HIV-2) に応用することを目的として, 酵素反応のカイネティクス, 酵素の安定性, BSAの添加効果をGH-1株について検討した結果,'反応温度37℃ で10μl/mlのBSAを添加することによって最も感度が高くなることが明らかになった. この条件で培養上清中のHIV-2 (GH-1株) を検出する場合, CPEによるtitrationに比べ逆転写酵素活性を測定する方が4倍以上感度が高いことが明らかになった. GH-1株以外のHIV-2分離株LAV-2ROD株にも応用できた. またHIV-2特異的逆転写酵素阻止抗体検出することも可能であった.

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