肝臓
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症例報告
自己免疫性肝炎と多腺性自己免疫症候群が合併した1例
永妻 啓介奥秋 靖藤瀬 清隆
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2005 年 46 巻 6 号 p. 359-364

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抄録

症例は60歳女性. 黄疸を主訴に入院. 肝機能障害を認め, 肝炎ウイルスマーカー陰性で, 飲酒歴, 薬物歴なく, 抗核抗体陽性等より自己免疫性肝炎 (autoimmune hepatitis, AIH) と診断した. 肝組織所見は慢性活動性肝炎で, 肝機能障害はプレドニゾロン投与により改善し, 治療後のAIHスコアーは24点で確診例であった. さらに橋本病, 特発性副甲状腺機能低下症, 多発性筋炎の合併を認め, 多腺性自己免疫症候群 (autoimmune polyglandular syndrome, APS) を合併したAIHと診断した. AIHとAPSの合併例の報告は, わが国では少なく貴重な症例と考えられた.

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© 2005 一般社団法人 日本肝臓学会
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