肝臓
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症例報告
粉末シスプラチン動注治療が奏効し集学的治療にて無再発生存中の高度進行肝細胞癌の1例
岩下 幸雄福澤 謙吾伊藤 心二渡邉 公紀杉田 諭椛島 章江口 博木下 忠彦本廣 昭若杉 健三
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2008 年 49 巻 7 号 p. 314-319

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抄録
肝動注化学塞栓治療,肝切除,ラジオ波焼灼療法を用いた集学的治療により良好にコントロールされた高度進行肝細胞癌の1例を報告する.症例は60歳の男性.腹痛,倦怠感あり.近医にて肝細胞癌と診断された.肝左葉に10 cmを超える巨大な腫瘍を認め,両葉に多数の娘結節を伴い,さらに門脈侵襲あり(Vp3)の高度進行肝細胞癌と診断した.リピオドールと動注用シスプラチン微粉末製剤(動注用アイエーコール)を混和した懸濁液を用いて肝動注化学塞栓療法を4クール施行.右葉の娘結節の消失を認めたため肝左葉切除術を施行.その後,動脈乏血性の小腫瘍に対し経皮的ラジオ波焼灼療法施行.初診より2年4カ月の現在,再発の徴候を認めず,外来にて経過観察中である.動注用アイエーコールを用いた肝動注化学塞栓療法は有効性に優れ,また,速やかな治療効果を期待できることから,同様の症例に対して有用な治療の選択肢となりうると考えられた.
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© 2008 一般社団法人 日本肝臓学会
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