肝臓
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症例報告
同胞7人のうち男兄弟4人全員に肝癌発症を見たHBV集積の1家系
今井 寛途
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2012 年 53 巻 1 号 p. 28-34

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抄録
HBV家族内集積の1家系を長期に亘り経過観察し,同胞7人中4人に肝癌発症(何れも男)を見た.即ち,長男(第2子)が46歳で肝癌死したあと,次男(第4子)も同年齢で肝癌発症し手術の翌年にアルコール性肝不全にて死亡.三男(第5子)は75歳で肝癌発症して外科治療を受け,四男(第7子)は61歳で肝癌発症しRFAと核酸アナログによる治療を受けHBV DNAが測定感度以下になって5年間無再発といずれも経過良好にて現在に至る.一方,女性同胞3人には一例も肝癌発症を見ず,次女(第3子)が82歳で胃癌死したものの長女(第1子)と三女(第6子)はおのおの92歳と70歳で無病存命中である.肝癌発症例の経過と治療歴を記すとともに,本家系に於いて男兄弟のみに集中して肝癌が発生した要因を性,飲酒歴,喫煙歴,II型糖尿病,肥満に焦点をあて考案を加えたので報告する.肝癌治療後の再発予防に核酸アナログによるHBV DNAの減少が有効と考えられた.
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© 2012 一般社団法人 日本肝臓学会
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