肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
症例報告
腫瘍生検にて細胆管細胞癌と考えられ,IVR治療を施行した1例
横須賀 淳瀧川 真吾小池 和彦鳥巣 勇一貞岡 俊一高木 一郎田尻 久雄羽野 寛
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 53 巻 12 号 p. 829-838

詳細
抄録
症例は既往歴にC型慢性肝炎がある79歳男性.5年前に単純CTにて肝S5に2 cm大の低吸収域を呈する腫瘤を認めた.Dynamic CTでは同腫瘤は造影早期から遅延相にかけて遷延濃染像を呈した.暫くの間来院せず,昨年初めには6 cm大と腫瘍の増大を認めた.同腫瘤は肝動脈造影下CT(CTHA)早期相でドーナツ状に濃染し,遅延相では洗い出しを認めた.早期相で濃染しない中心部は遅延相で淡い高吸収域を呈した.画像所見のみでは診断がつかず腫瘍生検を行い,細胆管細胞癌(CoCC)の組織型を得た.腫瘍径や併存疾患のため外科切除を選択せず,Interventional radiology(IVR)治療を開始.初診より約5年,治療開始後約2年が経過している.CoCCは多血性腫瘤を呈することが多いため,切除不能なCoCCに対し,IVR治療が選択肢の一つとなる可能性がある.
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top