肝臓
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総説
NAFLD/NASHの疾患概念の変遷問われるNASH診断の意義
橋本 悦子谷合 麻紀子
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キーワード: NAFLD, NAFL, NASH, 病理診断, 予後
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2018 年 59 巻 2 号 p. 83-91

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抄録

NASHの名称は,アルコール性肝障害以外の脂肪肝は脂肪肝炎に進行しないという誤った概念を否定するために,1980年Ludwigによって命名された.しかし,脂肪性肝障害を飲酒量で分界したことにより,多くの矛盾が生じ疾患概念が混乱した.NASHの病理診断基準にも問題がある.他の慢性肝疾患に倣って,線維化と活動性でNASHを診断してきたが,活動性を病的意義の異なる脂肪変性と壊死炎症性変化(肝細胞の風船様変性と炎症性細胞浸潤)とを合わせて評価することには違和感を覚える.SAFスコアーは,脂肪変性,活動性,線維化から構成され,活動性の診断から脂肪変性を除外したことに意義がある.また,NAFLDの予後はNASHと診断されるか否かではなく線維化重症度によって規定されること,NAFLからNASHへの進行が稀でないことなどから,両者は異なる疾患ではなく,異なる病期を見ているとの考えが主流となり,NASH診断の意義が問われている.国民病となったNAFLDの病態解明と新分類の作成が喫緊の課題である.

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© 2018 一般社団法人 日本肝臓学会
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