肝臓
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総説
C型肝炎治療ガイドライン(第7版)の改訂について
黒崎 雅之田中 篤
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2020 年 61 巻 2 号 p. 37-46

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抄録

2019年6月に発行された「C型肝炎治療ガイドライン」第7版における主な改訂点として,非代償性肝硬変に対するソホスブビル/ベルパタスビル配合錠12週投与が治療選択肢として示された.DAA前治療不成功例に対する再治療として,グレカプレビル/ピブレンタスビル配合錠12週投与,またはソホスブビル/ベルパタスビル配合錠+リバビリン24週投与が治療選択肢として示された.ゲノタイプ1型では薬剤耐性変異,ことにP32欠失の有無を測定した上で,肝臓専門医によって慎重な治療薬選択がなされることが推奨された.また抗ウイルス治療による発癌抑制効果とリスク因子についてこれまで明らかとされたエビデンス,および肝移植後の再発に対する治療について記述された.

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© 2020 一般社団法人 日本肝臓学会
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