関西病虫害研究会報
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原著論文
被覆作物を施したキャベツ圃場におけるチョウ目幼虫の除去が地表徘徊性捕食性天敵の個体数に与える影響
河野 勝行飯田 博之北村 登史雄武田 光能
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2015 年 57 巻 p. 49-56

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抄録
被覆作物を利用してキャベツを栽培すると害虫による被害が軽減されることが知られており,その理由の一つとしてゴミムシ類などの地表徘徊性捕食性天敵の個体数が増加することが考えられている。しかしながら,ゴミムシ類の個体数の増加が被覆作物の存在そのものによって引き起こされるのか,キャベツや被覆作物に発生するゴミムシ類の餌となる害虫の個体数の増加を通して起こるのかは明らかになっていない。そこで,被覆作物を利用してキャベツを栽培したときに,選択性殺虫剤を撒布してチョウ目幼虫を除去した場合に地表徘徊性捕食性天敵の個体数に与える影響を,落し穴トラップを使用して調査した。春作においてはオオアトボシアオゴミムシが最も多く,次いでセアカヒラタゴミムシが多かった。両種はいずれも無撒布区で有意に個体数が多かった。これは,撒布区では餌不足により個体数が少なかったと考えられた。秋作においてはオオハサミムシがもっとも多かったが,撒布区と無撒布区の間で個体数に有意な差は認められなかった。これは,秋作では無撒布区においてもチョウ目幼虫の個体数が多くなかったことも一つの理由と考えられた。
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