2018 年 60 巻 p. 61-64
2014年,2015年に府内で発生したキュウリのウイルス病について病原ウイルスを調査したところ,ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の感染が多いことが明らかとなった。また,ZYMV感染によっておこる萎凋症に対する遮光の効果を調査したところ,遮光によりハウス内の温度を下げることは効果的であるが,6~8葉期にZYMVに感染すると萎凋症の発生が多かったため,13~15葉期まではウイルスに感染しないようアブラムシの防除を徹底する必要があると考えられる。さらに,遮光とZYMVワクチンの併用による効果を調査したところ,ワクチン処理単独の場合よりもZYMVによる収量減少を軽減できる可能性が示唆されたが,ワクチン処理後すぐの3~4葉期にZYMVを接種すると遮光ハウスおよび無遮光ハウスともにワクチン無処理区と収量は同等であった。このことから,ワクチン処理と遮光を併用した場合でも6~8葉期まではZYMVに感染しないようアブラムシの防除を重点的に行う必要があると考えられる。