関西病虫害研究会報
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原著論文
エンドウを加害するウラナミシジミに対する各種薬剤の殺虫効果
岡本 崇
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2018 年 60 巻 p. 65-69

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抄録

夏まきエンドウを加害するウラナミシジミの成虫,卵およびふ化幼虫に対する薬剤の殺虫効果ならびにふ化幼虫の莢への食入阻止に効果がある薬剤を調査した。

その結果,成虫に対しては殺虫効果が高かった7剤の内,ピレスロイド系のエトフェンプロックス乳剤,ペルメトリン乳剤,フルバリネート水和剤およびトラロメトリンフロアブル剤は速効的な効果が見られ,広範囲の一斉防除によって高い産卵防止効果を発揮すると考えられた。

卵とふ化幼虫に対して殺虫効果が高かった10剤の内,殺卵効果とふ化幼虫にも殺虫効果が高かったエマクチン安息香酸塩乳剤,スピノサド水和剤,エトフェンプロックス乳剤およびアセタミプリド水溶剤は産卵部位である花蕾への散布で安定した防除効果が期待できると考えられた。

ふ化幼虫の莢への食入阻止効果が高かった10剤の内,莢表面の食害痕が見られなかったカルタップ水溶剤,マラソン乳剤,エトフェンプロックス乳剤,ペルメトリン乳剤およびフルバリネート水和剤は,着莢時の防除における実用性が高いと考えられた。

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© 2018 関西病虫害研究会
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