関西病虫害研究会報
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原著論文
イネカメムシの加害時期と加害頭数がイネの不稔籾率に及ぼす影響
田中 千晴佐々木 彩乃山口 友莉香西野 実
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2025 年 67 巻 p. 59-62

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抄録

イネカメムシNiphe elongata (Dallas)のイネの加害時期と加害頭数が不稔籾の発生程度に及ぼす影響を明らかにするため,出穂0,7,14日後から各7日間,0.125,0.25,0.5頭/穂を放飼した結果,全ての放飼時期で放飼頭数が多いほど籾発育度が低く,放飼頭数が同一の場合は放飼時期が早いほど籾発育度がより大きく低下する傾向が認められた。登熟初中期における放飼時期と放飼頭数をもとに不稔籾の発生率を推定するモデルを作成したところ,出穂0日,7日後,14日後に成虫1頭/株が加害した場合の平均不稔籾率はそれぞれ21.1,15.4,9.6%と推定された。このことから,登熟初期はイネカメムシ成虫の加害頭数の増加に伴い不稔籾率が増加するが,登熟中期には不稔籾率が増加する可能性が低いことが示唆された。

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