生体へ取り込まれた環境中の化学物質が内分泌系に影響を及ぼすことが問題になっている。本来結合すべきでない物質が細胞レセプターに結合することにより多くの影響が懸念されている。しかし、未だそれらの影響、機構は明らかではない。そこで、食用植物メタノール抽出成分により、環境ホルモンの一つであるビスフェノールAが細胞レセプターに結合することを抑制する目的で、エストロジェンレセプターに対するビスフェノールAの結合抑制をスクリーニングした。食用植物43種、52Sampleについて、エストロジェンレセプターへのビスフェノールA結合抑制の結果、抑制率50%以上が1種、30%以上が1種、20%以上が5種となった。Sampleを系に先に加えた場合、Sample間に差が見られなかった。