一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
64回大会(2012年)
セッションID: 3E-4
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口頭発表 5月13日 被服
男子大学生の装いに影響を与える要因
*辻 幸恵
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キーワード: 大学生, 装い, 性別, 影響
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抄録

目的 男子大学生の中には、おしゃれな装いの者とそうではない者がいる。その装いの違いは何が原因であるのかに着目をした。つまり、男子大学生の装いには何が影響をしているのか、その要因を明らかにすることが本報告の目的である。
方法 2011年11月下旬から12月にかけて本学を含めて関西圏にある3つの文系大学に所属する男子大学生530人を対象に質問紙による調査を実施した。回収率は69.6%で369人であった。記述ミスを12省いたので有効回答数は357となった。基本属性と装いに関する質問項目に対する解答データをもとに、クラスター分析をおこなった。
結果 おしゃれな男子大学生のグループとそうではないグループには次ぎの項目に有意差が得られた。友人に異性が多い、通学途中に繁華街がある、スマートフォンの所持率が高い、大学の帰り道にそのままアルバイトに行く等であった。また、おしゃれではないグループの方が今回の調査では人数が多くなった。このグループはさらに細分化ができた。
考察 おしゃれな男子大学生に属している者は、異性からの情報をはじめインターネットなどからも装いの情報を得ていることが考えられる。また、遠距離通学や繁華街が通学路にあると、寄り道することも多く、外界からの装いの情報を得る機会がある。個人の価値観があるとはいえども、本報告の結果からはアイシャワーや外界からの情報摂取の多少が男子大学生の装いに影響を与える要因であることがわかった。おしゃれではないグループの特徴は、装いのシーンが単調であることが特徴であり、装いはシーンと密接に関係があることが考えられた。

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