抄録
活動性の高い男性自衛官の上方肩関節唇損傷(以下SLAP lesion)11例11肩に対する鏡視下手術の術後成績について検討した.
理学所見及び肩関節造影MRIからSLAP lesionと診断し,3カ月以上の理学療法で改善しなかった症例を手術適応とした.機能評価はJSS Shoulder Sport Score(SSS), JOA score, UCLA scale, DASH score, Shoulder 36(v1.3)を用い術前後で比較した.
JSS-SSS, JOA score, UCLA scale, DASH disability及びShoulder 36の疼痛,可動域,筋力,日常生活動作では術後有意に改善したが,DASH sport, work及びShoulder 36の健康感,スポーツでは有意差がなかった.
自衛官のSLAP損傷に対する鏡視下手術の術後1年の治療成績は概ね良好であったが,スポーツ能力の回復が不十分であった.