抄録
骨伝導性アンカーを用いた鏡視下Bankart法の術後成績とアンカー骨孔を評価し骨伝導性アンカーの有用性を検証することを目的とした.10例(男性8例,女性2例),平均24.2才を対象とし,術後2年時の日本肩関節学会肩関節不安定症評価表(以下JSSSIS)およびRowe scoreを,画像評価としてCT画像におけるアンカー孔の拡大の有無を検討した.JSSSISは術後平均95.2点,Rowe scoreは平均93点でgradingはexcellent9例,good1例であった.骨孔の拡大例は3例(30%),39本中4本(10.3%)に認められた.その詳細は2.3mmが2本(2時:1本,5時:1本),2.9mmが2本(3:30:1本,4時:1本)であった.オステオラプターHA ® アンカーは生体適合性に優れ,分解と吸収過程において異物反応の少ないアンカーであり,術後2年時における臨床成績は良好であった.