肩関節
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筋腱疾患
PEEK製スーチャーアンカーを使用した鏡視下腱板修復術の治療成績
杉原 隆之
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2015 年 39 巻 3 号 p. 720-723

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抄録

 今回,PEEK製スーチャーアンカーを用いたsuture bridge法の成績を検討し,短期ながら良好な結果を得たので報告する.対象は2011~2014年の間に当院で腱板断裂に対してPEEK製スーチャーアンカーを用いて鏡視下にsuture bridge法を行った17例18肩(右側10肩,左側8肩)である.男性11例,女性6例で平均年齢63.5歳であった.断裂形態は完全断裂が15肩,不全断裂が3肩であった.治療成績は日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(以下JOAスコア)を用いて評価したが,術後のJOAスコアは術前と比較して統計学的に有意に改善していた.術後の再断裂率は12.5%であった.腱板断裂に対するPEEK製スーチャーアンカーを用いたsuture bridge法の治療成績は,短期成績ながら概ね良好であった.

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© 2015 日本肩関節学会
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