抄録
鏡視下腱板修復術(ARCR)後の再断裂に関連する臨床所見,手術手技,後療法の要因を調査するために,大断裂に対してARCRを施行した症例の評価を行った.症例はARCRを施行した大断裂47例(男23例,女24例,平均年齢64.7歳)47肩であった.術後6ヶ月のMRIを菅谷分類で評価し,type1,2を生着群,type3,4,5を再断裂群として分類した.術前Goutallier分類(棘上筋),肩甲下筋腱断裂の有無,ブリッジング法における内側縫合の有無,術後装具の腋窩枕の大きさを検討項目とした.ARCR後6ヶ月のMRI評価で再断裂24%を認めた.再断裂と関連していたのは,筋萎縮,肩甲下筋腱断裂,装具の腋窩枕の大きさであった.JOAは生着群(平均93.6点)と再断裂群(平均84.4点)間で有意差を認めた.特にtype 5は成績が劣っていた.