抄録
鏡視下腱板修復術を行った症例の結節間溝内水腫(BG内水腫)と,結節間溝(BG)形態および術中上腕二頭筋長頭腱(LHB)病変との関連を検討した.2012年4月から2014年4月までに鏡視下腱板修復術を施行した72例72肩.男性51例,女性19例で手術時平均年齢は62.7歳であった.術前MRIにてBG内水腫の有無を評価し,術前に撮影した3D-CTでBG形態を野中らの方法に準じて5つに分類した.さらに外傷群と非外傷群に分け,それらの結果と鏡視でのLHB病変の有無を比較検討した.術前BG内水腫は72例中51例に認め,外傷群でBG内水腫はBG形態Type1で最も多かったが,LHB病変を認めない症例が多かった.非外傷群でBG内水腫はBG形態の変性変化進行に伴い症例数が増加し,LHB病変を認めた症例が多かった.BG内水腫を評価する際には,外傷歴やBG形態を考慮に入れてLHB病変を検討する必要がある.