肩関節
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筋腱疾患
ArthroTunneler TM を用いた鏡視下腱板修復術における骨孔亀裂の検討
松田 淑伸伊藤 陽一間中 智哉市川 耕一平川 義弘清水 勇人松本 一伸中村 博亮
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2015 年 39 巻 3 号 p. 749-752

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抄録

 ArthroTunneler TM は鏡視下腱板修復術に用いられるデバイスで,上腕骨大結節に骨孔を作製しアンカー用いずに腱板縫合が可能であるが,縫合時に大結節外側の骨孔が糸でカットアウトしてしまう症例をしばしば経験することから,その骨孔亀裂に関しての検討を行った.対象は2012年5月から2013年4月までの間に当院及び関連病院にて同術式を施行した76例77肩で,女性31名,男性45名,平均年齢は67.2才(36-83才),腱板断裂サイズは小断裂5肩,中断裂14肩,大断裂26肩,広範囲断裂32肩であった.術中の関節鏡所見にて大結節外側に作成した骨孔に亀裂が生じた割合,骨孔亀裂と性別,年齢,腱板断裂サイズとの関連性を調査した.骨孔亀裂は35肩(45.5%)に生じた.65才以上の高齢者では有意に高頻度に骨孔亀裂を認めた.一方,骨孔亀裂と性別や腱板断裂サイズとの間には統計学的関連はみられなかった.

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© 2015 日本肩関節学会
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