抄録
患者立脚肩関節評価法(Sh36)とDisability of the Arm, Shoulder and Hand日本手外科学会版(DASH)を用いて,腱板断裂術前・術後のQOL変化を評価し,Sh36の有用性を検討した.腱板断裂の診断で手術的加療を行った26例26肩を対象とした.男性23肩,女性3肩であり,平均年齢は53.3歳,鏡視下腱板修復術19肩,鏡視下肩峰下除圧術7肩であった.Sh36とDASHを用いて術前・術後3,6,9,12か月のQOL評価を行った.従来型の評価として日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA)も同時に評価し,Sh36との関連を比較した.Sh36は互いのドメインが高い相関を示した.また,JOAとも高い相関を示した.Sh36は,各ドメインごとに術後改善する時期が異なった.DASHは各ドメイン間で中等度の相関を示すにとどまった.DASHの各ドメインも術後有意に改善したが,改善する時期に違いはなかった.腱板断裂術前・術後評価にSh36が有用であった.