肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
筋腱疾患
鏡視下腱板修復術々後再断裂に対する鏡視下再手術
守重 昌彦玉井 和哉
著者情報
ジャーナル 認証あり

2015 年 39 巻 3 号 p. 753-757

詳細
抄録

 当科で経験した鏡視下腱板修復術々後再断裂に対する再手術について報告する.2009年1月より2012年12月まで鏡視下腱板修復術を行い,術後にMRI上再断裂が認められた20例のうち,再手術を行い1年以降経過観察できた9例について検討した.男性6名女性3名,初回手術時平均年齢56.2歳,初回術前JOAスコアは平均59点で,再手術々式は一次修復5例,miniopen大腿筋膜パッチ2例,鏡視下上方関節包再建2例であった.術後9例中6例がMRI上再々断裂を示し,再手術術後1年時JOAスコアは平均72点で,再手術々前と比較してJOAスコアは有意に改善した(p<0.05).しかし再断裂に対し再手術を行わなかった群の初回術後1年時JOAスコア平均85点には有意に劣っていた(p=0.04).

著者関連情報
© 2015 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top