肩関節
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炎症疾患
化膿性肩関節炎に対する鏡視下手術と
ペンローズドレーン留置による開放ドレナージ術の成績
久保 達也笹沼 秀幸金谷 裕司関矢 仁竹下 克志
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2015 年 39 巻 3 号 p. 791-793

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抄録

 我々は2011年2月から2013年11月までに加療した化膿性肩関節炎症例11例13肩(男性7例,女性4例)に対し鏡視下手術とペンローズドレーンを用いた開放ドレナージ術を行った.発症時年齢は平均70.0歳(40-88歳)であり,術後経過観察期間は平均11.4カ月(6-36カ月)であった.内科的合併症は維持透析2例(3肩)• 肝硬変1例(1肩)であった.(1)起炎菌はMSSA 6肩,MRSA 1肩,Group G Streptococcus 2肩,未検出 4例であった.(2)再手術率は7.7% (1肩)であった.(3)最終診察時の平均可動域は前方挙上100.8°,下垂位外旋 39.6°,下垂位内旋 L1であった.(4)Constant scoreは平均65.5(33-98)点であった.本法は再発を1例認めたものの有効な方法と考える.

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© 2015 日本肩関節学会
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