抄録
Late cocking相からacceleration相における骨盤,体幹と肩関節姿勢に注目し,それぞれの関係を運動学的に検討することを目的とした.対象は様々な競技レベルの野球投手335名とし,投球動作解析を行った.検討項目はフットプラント(FP),肩関節最大外旋(MER),ボール・リリース(BR)における骨盤,体幹と肩関節姿勢との相関関係とした.MER,BRの骨盤左回旋角度と肩関節水平外転角度に相関があった(MER:r = -0.48,BR:r = -0.53).FP,MER,BRの体幹の非投球側への側屈角度とMER,BRの肩関節水平外転角度に相関があった(MER:r = 0.50,BR:r = 0.43).FP,MER,BRの体幹の非投球側への側屈が大きい,またはMER,BRの骨盤回旋が大きいと投球障害肩を引き起こす可能性のある肩関節水平外転角度が大きくなる可能性がある.