抄録
投球動作の力学的負荷により上腕骨頭後上外側病変(骨頭病変)が形成される.本研究の目的は骨頭病変のある選手の臨床症状,特徴を知り,発生機序を解明することである.大学野球選手14名を対象に,2013年6月と12月に肩関節MRIによる骨頭病変の有無,痛みの有無,身体評価,ビデオによる投球動作解析をし,骨頭病変との関連について検討した.骨頭病変は14名中10名(71%)に認め,骨頭病変あり群10名中6名(60%)に肩痛を認めた.骨頭病変を有する多くの選手で投球動作が不良で,骨頭病変あり群の7名は手投げの動作であった.骨頭病変形成の原因はボールリリース時の骨頭上方シフトであると推測された.