抄録
本研究の目的は,広範囲腱板断裂修復術後に可動域や筋力訓練に制限を加えて修復部を保護するprotective rehabilitationが腱板修復状態および術後可動域等に関して及ぼす影響について検討することである.対象は鏡視下腱板修復術を施行した43例であった.術後2週間の他動運動の禁止と術後8週間の装具固定を行ったL8群(29症例)と術後6週間の他動運動の禁止と術後12週間の装具固定を行ったL12群(14症例)の二群に分類した.腱板修復状態はSugayaらの分類に従って評価検討しtype4,5を再断裂とするとL8群において再断裂率は34%(9肩/29肩)であり,L12群において再断裂率は21.0%(3肩/14肩)であった.術前,術後で両群ともに可動域は有意に改善した.広範囲腱板断裂修復術後におけるprotective rehabilitationは腱板修復状態を改善する傾向を認めた.