抄録
人工肩関節は第4世代へと進化し,上腕骨コンポーネントのステム・ネックのサイズバリエーションによりコンポーネント設置の調節がより可能となった.今回Lima社製SMR shoulderを用いた人工肩関節置換術の短期成績を調査した.対象は15例15肩で全例女性,平均年齢72.8歳,平均経過観察期間20.1ヶ月であった.術前の肩甲骨関節窩・上腕骨形態,および術後のインプラントの設置状態を評価し,日整会肩関節疾患治療成績判定基準と可動域を調査した.JOAスコアは術前平均47.3点から90.5点へと統計学的有意に改善し,肩関節可動域は屈曲,外転,外旋が統計学的有意に改善した.SMR shoulderの上腕骨コンポーネントはステム・ネックの様々なサイズの選択により,患者に応じた「ヘッド高位の調節」が可能となり,良好な臨床成績が獲得できたと考えられた.