抄録
鏡視下に骨孔を作成して大結節の腱板footprint部に直接縫合糸を通して腱板修復を行う,骨孔式鏡視下腱板修復術(以下,骨孔式ARCR)では,大結節外側の骨孔亀裂をしばしば合併する.今回,外側骨孔にlateral protect implantを留置することで骨孔亀裂の発生が防止可能であるかを検討した.対象は骨孔式ARCRを施行した174例179肩(男性96名,女性78名),手術時平均年齢は67.6歳.腱板断裂サイズは小断裂0肩,中断裂54肩,大断裂51肩,広範囲断裂74肩であった.術中の関節鏡所見より確認した骨孔亀裂は,179肩中4肩(2.2%)であった.4例は全例女性の広範囲腱板断裂例で,平均年齢は79.3歳であった.骨孔式ARCR時にlateral protect implantを用いることで,大結節外側の骨孔亀裂の発生率は有意に減少し,その有用性が確認できた.