抄録
今回我々は,肩腱板断裂患者の術前と術後早期におけるShoulder36(Sh36)と臨床評価を調査し,Sh36の有用性を検討した.対象は腱板修復術を施行した124例124肩である.術前と術後3ヵ月,6ヵ月においてJOAスコアとUCLA score,Sh36について調査し,各時期におけるJOAスコアとSh36の間,UCLA scoreとSh36の間で相関を調べた.次に各スコアについて術前と術後3ヵ月,6ヵ月の間で有意差検定を行った.Sh36のすべてのドメインは,術前,術後3ヵ月,6ヵ月の時期においてJOAスコア,UCLA scoreとも有意な相関を認めた.JOAスコア,UCLA scoreは術後3カ月以降に有意な改善を認めていたが,Sh36の日常生活動作とスポーツ能力は術後6ヵ月で有意に改善していた.この結果から,Sh36は腱板修復術後のより詳細な評価に有用であると思われた.