抄録
磐城共立病院で腱板修復術を施行した患者に対して,患者立脚型評価であるShoulder 36を用いて断裂のサイズ別に術後の評価を行い,各ドメインの相関を調べた.124例128肩が該当した.全症例の各ドメイン平均点数は,疼痛3.76,可動域3.80,筋力3.59,健康感3.65,日常生活動作3.76,スポーツ能力3.21であった.どのドメインでも,小・中断裂でスコアが高く,不全断裂,大・広範囲断裂の順に低くなる傾向にあった.どのドメイン間にも相関がみられていたが,筋力と日常生活動作のドメインで,健康感以外のドメインと強い相関を認めた.
腱板修復である程度の患者満足度は得られるものの,断裂サイズが大きいと改善が不十分な項目が出ることが示唆された.また,腱板修復術後患者において,筋力の回復や日常生活動作の支障の有無が,術後の成績に影響を強く与えること,さらに疼痛や可動域などの要素も影響することが示唆された.