肩関節
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脱臼
鏡視下Remplissage法を追加することによりてんかん発作による反復性肩関節前方脱 臼を防げるか?
大西 信三菅谷 啓之高橋 憲正松木 圭介渡海 守人森岡 健上田 祐輔星加 昭太濱田 博成竹内 康剛土山 耕南
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2019 年 43 巻 2 号 p. 447-450

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抄録
 てんかん発作による反復性肩関節前方脱臼は,再脱臼の危険性が高く治療に難渋する.2008年以降,てんかん発作に合併した反復性肩関節前方脱臼に対し,鏡視下remplissage法を追加してきた.同期間において術後にてんかん発作が起こった4例について報告する.全例男性,平均20.3歳,術後観察期間は平均45.3ヶ月.3例は術後1週,1ヶ月,1年で発作が起こり,1例の発作時期は不明であった.手術は3例鏡視下Bankart修復,1例鏡視下Bankart修復+腸骨移植が行われ,全例腱板疎部縫縮術とremplissage法が行われた.全例術後再脱臼を認めず,1例で経過中に健側の脱臼が起こった.てんかん発作に対する骨移植においては,骨癒合前に発作が起こると再脱臼の危険性が高い.Remplissage法はHill-Sachs損傷による骨欠損を埋めるだけでなく,力学的にも優位に働くため有効であると考えられる.
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© 2019 日本肩関節学会
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