抄録
本研究では,肩関節反復挙上運動の持続性に影響を及ぼす要因について検討した.健常成人男性17名の左右34肢を対象とした.測定項目は,反復挙上回数,最大外転筋力,三角筋と棘上筋の筋厚,および筋弾性変化量,体重,骨格筋量とした.統計解析には,ピアソンの相関係数を用い,反復挙上回数と他項目との関係を分析した.また重回帰分析を用い,反復挙上回数に影響する要因を分析した.反復挙上回数は,棘上筋の筋厚との間に有意な相関を認めた(r = 0.42, p < 0.05).また重回帰分析より,反復拳上回数に影響する要因は,棘上筋の筋厚(β = 0.64),棘上筋の弾性変化量(β = - 0.36),体重(β = - 0.46)であった(R2 = 0.37, p < 0.05).棘上筋が厚く,運動後に筋弾性が減少し,また体重が軽い者ほど挙上運動の持続性が高いことが示された.