抄録
上腕骨近位部骨折(PHFx)は代表的な脆弱性骨折であるが,大腿骨近位部骨折に比べ頻度は少なく,骨密度などの骨粗鬆症検査・治療に関してのデータは少ない.今回,われわれは直近2年間,当院で治療したPHFx患者について骨粗鬆症検査や治療の有無,再骨折リスク因子を調査し,大腿骨頚部骨折患者データと比較検討した.PHFx患者に対する骨粗鬆症検査・治療率は大腿骨頚部骨折より少なかった.PHFx患者においても大腿骨頚部骨折患者同様に,低骨密度,脆弱性骨折既往あり,低ビタミンDなど,2次骨折のハイリスクであるため骨粗鬆症治療による骨折予防を積極的に行うべきである.