抄録
術中フットプリントの内側化を行っても断端が届かない症例を一次修復不能例とし,70歳未満のSCR(上方関節包再建術)をA群,70歳以上のSCRをB群とし1年以上経過観察可能であった両群の術後成績について比較検討を行った.A群は18例(男性17例女性1例),B群は28例(男性12例女性16例)であった.検討項目としてJOAスコア,UCLAスコア,自動挙上角度,下垂外旋内旋角度,筋力,AHD(肩峰骨頭間距離)およびSCRの再建状況をMRIにて評価した.またA群について術前の仕事に復帰するまでの期間を調べた.最終観察時の自動挙上角度,下垂外旋角度,AHDはA群で有意な改善が見られた.MRI画像評価では術後1年でのグラフト断裂はA群が19例中1例5%に,B群は28例中8例29%に見られA群での有意な改善が見られた.