肩関節
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筋腱疾患
著明な外旋機能障害のある腱板断裂に対する大円筋・広背筋移行術
佐藤 哲也中川 照彦鏑木 秀俊佐々木 研鈴木 志郎二村 昭元
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2020 年 44 巻 2 号 p. 338-341

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抄録
 一次修復不能な腱板断裂例では肩関節のaxial force coupleが破綻するため,著明な外旋機能障害を呈する.このような14症例にL'Episcopo変法を施行した.10例で鏡視下腱板部分修復,3例で鏡視下肩峰形成のみを同時に行った.1例は再手術例で筋腱移行のみを行った.手術時年齢は平均71歳.経過観察期間は平均5.1年.JOAスコアは術前57点から術後78点に改善.術前後の自動外旋は -20° から7° に改善.下垂位自動外旋が0° 以上獲得できたものは8例,horn blower's signは9例で改善.再手術としてRSAを2例に行った.L'Episcopo変法は肩のaxial force coupleを再構築することで外旋機能が回復し、臨床成績の改善に繋がる.一方でcoronal force coupleの再構築には限界がある.術前から上腕骨頭の前上方亜脱臼が強い症例にはRSAを検討する必要がある.
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© 2020 日本肩関節学会
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