抄録
腱板修復術中の腱板reparabilityが術前MRI所見と関連するか検討した.鏡視下腱板修復術で,断裂サイズが中断裂以上であった209症例を対象とした.術中にdelaminationが確認された症例において深層・浅層のreparabilityを評価した.また,術前MRI 矢状断像における深層の確認可否と,その位置を評価検討した.MRI矢状断像で腱板深層をretrospectiveに評価すると,腱板深層の前縁の位置に,reparabilityの良不良で有意な差を認めた.Reparability良好の症例では腱板深層前縁はより骨頭の前方の位置で確認された.また,腱板深層の断端の位置はBoileau分類stageIIIが最多だったが,深層のreparability良不良でstageの割合に差を認めた.腱板断裂のMRIで腱板深層の位置を評価することは,修復術中のreparability予測の一助になると考えられた.