肩関節
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筋腱疾患
Critical Shoulder Angleと鏡視下腱板修復術術後の再断裂率および臨床成績との関係
大石 隆幸
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ジャーナル 認証あり

2020 年 44 巻 2 号 p. 346-349

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抄録
 本研究の目的は,鏡視下腱板修復術(以下ARCR)施行症例におけるCritical shoulder angle(以下CSA)と術後成績の関係を明らかにすることである.ARCRを施行され,Suter-Henninger分類でA1,C1の術後単純X線肩関節正面像を得られた49例52肩(男性23例,女性26例,手術時平均年齢66.9歳)を対象とした.術後の単純X線肩関節正面像にてCSAを計測した.臨床成績として術後1年のJOA scoreおよびUCLA scoreを調査し,再断裂の有無を術後1年のMRIで評価した.平均CSAは再断裂あり群(8肩)で35.6 ± 3.4°(SD)であり,再断裂なし群(44肩)の32.8 ± 2.9°(SD)と比較し有意に大きかった(p = 0.016).CSA 37° 超の群で再断裂を5肩中3肩と有意に多く認めた(p = 0.022).35° 超,特に38° 超のCSAではARCR後の再断裂の危険性が高いと報告されている.本研究においても,再断裂群では有意にCSAが大きく,CSA 37° 超の群では再断裂例が有意に多い結果であり,大きなCSAとARCR後の再断裂との関連が示唆された.
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© 2020 日本肩関節学会
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