抄録
鏡視下骨孔腱板修復術(ATOS)後10年以上経過し令和元年6月3日から8月31日に当院を受診した25例25肩(男10肩・女15肩,右19肩・左6肩,断裂サイズ小8肩・中6肩・大11肩,平均74.7歳,平均経過観察期間135.9カ月)を対象とした.術前後JOA score(JOA:X線・安定性除く80点),shoulder 36(sh36),手術後1年でのMRI(菅谷(S)分類)を調査した.平均JOAは術前総合49.3点から術後71.4点へ有意に改善した.sh36では疼痛・可動域・健康感・日常生活機能は平均3.6点だが,筋力は3.2点,スポーツ能力は2.8点だった.術後平均12.1カ月のMRIはS分類I 1肩・II 14肩・III 7肩・IV 2肩・V 1肩だった.手術後1年時S分類Ⅲで最終診察時までに肩腱板機能不全に陥り成績不良となった症例も見られたが,腱板断裂に対するATOSは良い長期的成績が得られる術式と考えられた.