抄録
三角筋は肩関節の前方挙上や外転動作に大きく関与し,腱板断裂症例における肩甲上腕関節運動おいて最も大きな影響を与えている.腱板断裂の術前の三角筋の複合筋活動電位(CMAP)と偽性麻痺の有無の関係について検討した.腱板断裂49肩を対象とし,Erb点刺激にて三角筋CMAPの基線-陰性頂点間最大振幅値と陰性-陽性頂点間の積分値を算出し,術前の肩関節可動域(挙上,外転角度),外転筋力について両群間での検討を行った.CMAP積分値と外転および挙上角度,外転筋力は両群間で有意差を認めたが,術前の自動挙上角度,自動外転角度や外転筋力とCMAP積分値の相関性は弱かった.偽性麻痺を含む腱板断裂症例に対して術前三角筋CMAPの評価を行った.