抄録
関節リウマチに対しリバース型人工肩関節置換術を行い術後1年以上経過観察可能であった18例21肩を対象とし術後挙上改善不良症例の特徴から術前危険因子を明らかにすることを目的とした.術前および術後の自動前方挙上についてクラスター分析を行ったところ3つのクラスターに分類された.このうち術前前方挙上の平均が約90度であり術後改善した群と,同じく術前前方挙上が約90度であったが術後改善しなかった群との間で術前因子の比較を行ったところ改善不良群の術前Shoulder36可動域スコアは改善良好群より低値であった.本研究の結果,関節リウマチ患者で術前Shoulder36可動域スコアが低値の場合はリバース型人工肩関節置換術後に自動挙上が改善しにくいことが明らかとなりShoulder36がリバース型人工肩関節置換術後の可動域改善の予測に有用である可能性が考えられた.