肩関節
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筋腱疾患
腱板大・広範囲断裂に対する大腿筋膜を用いた鏡視下手術の検討
太田 悟駒井 理
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2021 年 45 巻 1 号 p. 48-52

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抄録
 我々は,腱板大・広範囲断裂に対し,十分なモビライゼーションを行なって,断裂腱板の断端が大結節に届かない場合は鏡視下上方関節包再建術を,約1cm内側化した大結節に届く場合は鏡視下でのグラフト補強を選択しており,両術式の術後成績,適応について検討した.1年以上経過観察可能であった鏡視下上方関節包再建術(A法)30例グラフト補強(G法)10例を対象とし,検討項目としてJOAスコア,UCLAスコア,自動挙上角度,下垂外旋,内旋角度および術後のグラフト断裂について調査した.最終観察時のJOAスコア,UCLAスコア,挙上角度,下垂外旋内旋角度は両群共,術前後で有意な改善を認めた.グラフト断裂はA法では13.3%に見られ,G法では見られなかった.両群共術後成績は良好であリ,術中の残存腱の引き出しの程度によって,A法からG法への術式の切り替えは良い適応になると思われた.
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© 2021 日本肩関節学会
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