肩関節
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病態
肩鎖関節損傷新鮮例における重症度評価 -日本肩関節学会会員のアンケート結果から-
高瀬 勝己
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2021 年 45 巻 1 号 p. 5-9

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抄録
 日本肩関節学会会員に肩鎖関節損傷の重症度評価のアンケート調査を行った.調査項目は画像診断方法,重症度評価に用いる分類方法,重症度の評価方法とした.回答者は183名であった.画像診断には全員が肩鎖関節前後像を用いていたが,追加画像として98名が3DCT,38名がMRIを用いていた.重症度評価には141名がRockwood分類を用いていたが,Type IIIの評価は119名が鎖骨下縁が肩峰上縁を超えた場合とし,Type Vは118名が健側比の烏口鎖骨間距離を用いていた.一方,Type IVは,57名が垂直方向の変位の程度に関わらず鎖骨の後方変位を認めた症例に対し,88名は肩鎖関節亜脱臼かつ鎖骨の後方変位を認めた場合としていた.重症度評価にはRockwood分類を用いることが本邦では一般的であったが,Type IVの診断に関しては一定の見解がなかった.鎖骨上方変位および後方変位を合併した症例をどのように診断するか今後の議論が必要である.
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© 2021 日本肩関節学会
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